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日本・インドネシア間の研究・教育ネットワーク連携強化がスタート

ARENA-PAC、ブラウィジャヤ大学、IDRENが研究・教育用100Gbpsネットワークでの協業に合意

2022年9月1日

2022年8月31日、アジア太平洋地域研究教育ネットワーク(ARENA-PAC)、ブラウィジャヤ大学(UB)、インドネシア研究教育ネットワーク(IDREN)は、研究教育活動のための100Gbpsという高速ネットワークの運用・開発で協力することに同意し、協定に調印しました。

協定調印式は、インドネシア・バリで開催されたG20デジタル経済閣僚会議の傍ら、インドネシアのジョニーG.プレート通信情報大臣、日本の河野太郎デジタル大臣及び柘植芳文総務副大臣の立ち会いのもと行われました。また、Heri Akhmadi駐日インドネシア大使とTjitjik Srie Tjahjandarie高等教育総局長も出席しました。

100GbpsのARENA-PACネットワークは、UBをゲートウェイとするIDRENと、グアムを経由して東京やその他の拠点に繋がっています。このネットワークは、現在ITBをゲートウェイとしてインドネシアと世界の研究・教育ネットワークを結んでいるネットワークの100倍の速度で、インドネシアにとって大きな飛躍となるものです。また、日本とインドネシアの重要な研究・教育協力体制の構築にも大きく貢献するものとなります。

このネットワークにより、現在IDRENに接続されている40以上の大学やその他の機関は、さらに多くの海外の研究・教育機関とより迅速にデータを交換することができるようになります。 

IDRENコミュニティでは、ネットワーク基盤を利用したキャンパス間の分散型高性能計算機へのアクセス共有や、各種インターネットサービスプロバイダーと連携したネットワーク接続の拡張などの活動を行っています。また、手術室からハイビジョン映像で医師や医学生に手術を生中継する医療教育活動も行われています。

今回の国際通信部分の高速化により、こうした活動をさらに後押しし、インドネシアの研究・教育への能力・貢献度を高めるとともに、両分野のデジタルトランスフォーメーションを加速させることが期待されます。

「この100Gbps回線は、現在のインドネシアのRENからグローバルRENへの回線の100倍の速度であり、UBやインドネシアの研究・教育機関にとって重要なマイルストーンであることは間違いないでしょう。これらはすべて、あらゆる分野でデジタルトランスフォーメーションを加速させるための非常に貴重な機会であり課題です。特に研究・教育については、IDRENによるMerdeka Belajar Kampus Merdeka(MBKM)活動の機会を提供します。」

Widodo教授 – ブラウィジャヤ大学学長

「インドネシアの研究・教育ネットワークであるIDRENへの100Gbpsネットワークは、インドネシアだけでなく、アジア太平洋地域のレジリエントな社会のための学術にとって、未来への大きな歴史を刻むものです。このネットワークが、インドネシアと他のアジア太平洋諸国、そして世界の国々との協力を通じて、より良い未来の創造に貢献することを願っています。」

村井純教授 – ARENA-PACの共同ディレクター

「IDRENは、インドネシアの高速データ通信ネットワークを通じて、教育や研究のコラボレーションを促進することを目指しています。IDRENの100Gbps ARENA-PACネットワークは、インフラ設備を強化し、教育や研究のコラボレーションを地域や世界のレベルまで加速させるでしょう。学生、教員、研究者は、高解像度データ、クラウド、AIコンピューティング、マルチメディア通信へのアクセス、さらに世界の大学/研究機関とのコラボレーションの機会を得ることができます。」

Dr. Achmad Affandi, chairman of IDREN

駐日インドネシア大使のHeri Akhmadi氏は、G20議長国であるインドネシアのデジタル変革の柱となる100Gbpsの協力について歓迎しました。

「この高速アクセスネットワークは、インドネシアと日本の研究・高等教育協力の発展、特にSociety 5.0の実現を後押しするものであることは間違いありません。在日インドネシア大使館は、このデジタルトランスフォーメーション協力のフォローアップを確実に行う用意があります。」

Heri Akhmadi – 駐日インドネシア共和国大使
ARENA-PACのケーブルマップ

*解説

ARENA-PAC (Arterial Research and Educational Network in the Asia Pacific)、 アジア太平洋地域でのインターネットの普及を目的に敷設された国際海底ケーブルネットワークで、研究・教育のための広帯域バックボーンネットワークです。ARENA-PACはAPIDT(Asia Pacific Internet Development Trust)のプロジェクトであり、APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)の支援のもと、WIDEプロジェクトが運営しています。また、プロジェクト事務局は慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュートサイバー文明リサーチセンター が運営しています。

ブラウィジャヤ大学 (UB) 、IDREN接続のゲートウェイの一つとして積極的かつ主導的な役割を果たしているインドネシアの公立大学です。同大学は、インドネシア国内の研究機関間のさまざまな共同活動を通じて、研究・教育の発展に強くコミットしています。

IDREN (Indonesia Research and Education Network)、インドネシアの研究・教育コミュニティのための専門ネットワークです。このネットワークは、固有のイニシアチブを引き継いだものです。当初はブラウィジャヤ大学(UB)、ガジャマダ大学(UGM)、バンドン工科大学(ITB)、セプルノペンバー工科大学(ITS)、インドネシア大学(UI)によって始まり、現在はインドネシア国内の教育・研究機関82カ所を接続しています。このネットワークは、研究者、学者、開発者のコミュニティが共同作業を行うために必要な高速データ通信接続に特化しています。

メディア窓口:Achmad Basuki (IDREN & UB) abazh[at]ub.ac.id/abazh[at]idren.id