2024年9月17日、アジア太平洋地域研究教育ネットワーク(ARENA-PAC)とマレーシア科学大学(USM)は、マレーシアの研究教育用100Gbpsネットワークの開発で協力する画期的な協定に調印しました。このパートナーシップは、マレーシア全土の学術・研究機関の高速接続に革命を起こすことを目的としており、その恩恵はより広いアジア太平洋地域にも及ぶものとなります。
この協業は以下の点に焦点を当てています:
- マレーシアにおける最先端の100Gbpsネットワークインフラの導入
- ネットワーク技術における共同研究イニシアチブの育成
- マレーシアの研究機関のデータ集約的研究能力の強化
- メンバー機関間の知識共有と能力開発の促進
Dato’ Seri Iri. Dr. Abdul Rahman Bin Mohamed(マレーシア科学大学副学長)は次のように述べました。「このARENA-PACとのパートナーシップは、テクノロジーを通じて研究と教育を推進するというマレーシアのコミットメントにおいて、重要なマイルストーンとなります。また、100Gbpsのネットワークは、研究者や学生にグローバルなリソースや共同研究の機会へのかつてないアクセスを提供し、マレーシアを学術革新の最前線に位置づけるでしょう」
また、ARENA-PACの共同ディレクターである村井純教授は次のように述べました。「マレーシアで高速ネットワークを開発するためにUSMと協力することで、マレーシアの教育機関に利益をもたらす強固な研究教育インフラを構築するための重要な一歩を踏み出すことになります。この協力関係は、国境を越えた技術革新と知識交換を促進するという我々の使命に完全に合致するものです」
100Gbpsの研究教育用ネットワークにより以下のような様々な可能性が期待されています。
- 国内および国際的な大規模研究プロジェクトにおけるリアルタイムの共同作業を可能にすること
- 人工知能、気候モデリング、ゲノミクスなどの分野における先進的アプリケーションの開発を支援すること
- 世界の研究状況におけるマレーシアの研究機関の競争力強化
マレーシア科学大学(USM)は、マレーシアのペナンにある公立大学です。USMは1969年に設立されて以来、未来の才能に力を与え、ボトム・ビリオン(最底辺に生きる10億人)の人々が社会経済的な幸福を変えられるようにすることに力を注いでいます。
ARENA-PACプロジェクトはアジア太平洋地域でのインターネットの普及を目的に敷設された、研究・教育のための広帯域バックボーンネットワークで、WIDEプロジェクトにより運用されています。